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2014.12.24 ( Wed )

看護師就職、職場選びで最低限知るべきこと4つ


就職選びで悩む看護師

国家試験に合格し、ようやく念願の看護師に、といいたいところですが、大事なことを忘れてはいけません。

資格を取得した自分が、どこで働くのか、ということです。現実的な話をすれば、資格を取得したばかりの新卒看護師のほとんどが、病院勤務でキャリアの第一歩を踏み出しています。

専門学校卒では90%、保健師や助産師としての就業も可能な大学卒でも、80%以上が看護師として病院に就職しているのです。

資格取得後は、大多数が病院に就職している

ここではまず、病院という職場と、そこで看護師がどのように働いているのか、全体像を把握していきましよう。

就業状況

「看護職員として仕事に就いている」は 17,384 人(85.3%)(以下「看護職員として
就業している者」という。)、「看護職員以外の仕事に就いている」は 979 人(4.8%)(以下「看護職員以外の仕事に就業している者」という。)であった。

「仕事に就いていない」は 2,025 人(9.9%)(以下「離職中の者」という。)であり、そのうち「家事に従事している」が 1,622 人(80.1%)で多数を占めた。(以下「看護職員以外の仕事に就業している者」及び「離職中の者」を「看護職員として就業していない者」という。)

看護職員就業状況等実態調査結果 資料2より引用

回答数(人) 割合(%)
看護職員として仕事に就いている 17,384 85.3
看護職員以外の仕事に就いている 979 4.8
仕事に就いていない 2,025 9.9
(内訳)家事に従事している (1,622) (80.1)
通学している (82) (4.0)
その他 (173) (8.5)
無回答 (148) (7.3)

病院の定義と、診療所との違い

病院には、全国の看護師約103万人、そのうちのおよそ7割にあたる約73万人が働いています。これに次ぐ約16万人の有資格者が、診療所に勤めています。

その違いは、病床を20床以上有しているのが病院、19床以下もしくは病床をもたないところが診療所と規定されています。診療所といってもピンとこなけれぱ自分の住む町にあるクリニックなどを想像してみるといいでしよう。

病院で働くということは

職場の条件は個々の病院によって異なってきますが、病院では、べテランから若手まで、幅広い年齢層の看護師が同じ職場で働いているので、さまざまな働き方や考え方にふれることができます。

特に、病棟に勤務することになれぱより密接に患者さんに接することで、看護の仕事の奥の深さを理解することにもなるでしょう。

また、そうした職場で働いていくなかで、その後、あなたが看護師としてどのようなキャリアを積んでいくのか、その1つの指針を見つけられるかもしれません。

外来と病棟と2つの職場

規模の大きい病院であればあるほど、多くの診療科を有しています。内科、外科、小児科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科など日々の生活のなかでもなじみのあるものから、手術室やICU (集中治療室)など、特殊な治療を行うところもあります。

ここでは、診療科のなかの職場として、外来と病棟の仕事について簡単に説明しておきましよう。

外来で働く場合

初診の人から通院を重ねている人まで、外来を受診する患者さんの容体はさまざま。待合室での様子も確かめ、患者さん1人ひとりに気を配ります。

また、短い診察時間のなかで、てきぱきと処置をこなしていくことも大切。その場その場でのすばやい判断と落ち着きも求められてきます。

病棟で働く場合

各病棟の看護体制に基づき、看護師をはじめとしたスタッフが24時間体制で、患者さんの看護にあたります。病状の観察、介助などをはじめ、心身両面からのきめ細かなサポートが求められます。また、医師や薬剤師などとの連絡・調整、日々の記録を残すことも仕事に含まれます。

看護師はチーム医療の「かなめ」

病院では、医師や看護師をはじめとしたさまざまな資格をもつた専門職の人たちが、それぞれの専門分野で患者さんの治療やサポートに取り組んでいます。そのなかで看護師は、ただ医師の診療の補助をしたり指示を仰いでいるばかりではありません。

患者さんの最も近くに寄り添う立場として、患者さんから得た情報をもとに、ほかの専門職やスタッフと緊密な連携を保ち、チーム医療のなかで「かなめ」としての役割も果たしているのです。

病院以外での働き方を見てみよう

活躍できるフィールドは多岐にわたる

病院に勤務する看護師は全体の約7割、診療所で働いている人を含めると9割近くになります。では、残りの1割強の看護師は、どこで働いているのでしょうか。

看護師の職場は、医療・介護・福祉の分野にまたがっています。そこに、保健師や助産師の資格を取得することで、活躍の場がさらに広がります。そのー部を、ここで紹介します。

看護師の主な活躍の場は

フィールド1 訪問看護ステーション

在宅療養者を対象に、直接自宅に出向いて看護を行うのが訪問看護です。

病院勤務の場合と異なるのは、療養者の健康状態のチェックや家族への指導など、ひととおりの業務を1人で行うことになる点です。確かな知識と判断力、実務経験が求められます。なお、訪問看護ステーションを立ち上げることで独立開業も可能です。

フィールド2 介護保険施設

2000年度に介護保険制度がスタートして以来、就業者数を着実に伸ばしているのが介護保険施設です。介護保険施設は、指定介護老人福祉施設、介護老人保健施設、指定介護療養型医療施設の3つからなります。実務経験を積むことで、介護プランを作成するケアマネジャーをめざすこともできます。

フィールド3 社会福祉施設

看護師が働く社会福祉施設は、高齢者・子ども・障害者を対象とした施設に大別されます。子どもを対象とした施設には、肢体不自由児など障害児の訓練やサポートを行うところや、保育所・乳児院も含まれます。

保健師の主な活躍の場は

身近なサービスの提供を行うのが保健センター

フィールド1 保健所・市町村保健センター

都道府県の管轄に置かれ、衛生管理などの広域的なサービスの実施にあたるのが保健所です。一方で、市町村に設置され、地域に住む人々の健康相談など身近なサービスの提供を行うのが保健センターです。保健師の多くがここで働いています。

フィールド2 企業の健康管理室

企業の医務室や健康管理室に常勤して、社員の健康管理や定期的な健康診断にあたります。看護師としての就業も可能ですが、保健師の資格をもっていればより幅広く活躍することができるでしよう。

フィールド3 学校の保健室

保健師の資格をもっていれぱ申請により養護教諭(2種)の免許を得ることができます(申請に必要な単位の取得が条件)。児童や生徒の健康管理はもちろんのこと、精神的なケアも求められます。

助産師の主な活躍の場は

助産師の勤務先は、大きく分けて病院・診療所と、助産所になります。助産所で働く場合は独立開業も可能ですが、ここ数年は診療所への就業率が高まってきています。

看護学校の教諭になる

将来的には、専門学校をはじめとした看護学校の教員として働く、という選択肢もあります。たとえば、専門学校の看護教員になるには、看護系大学大学院への進学や、各都道府県で実施される教員養成の講習会を受講することになります。

教える立場になるということは、それに見合うだけの経験を積むことが求められます。通常は5年以上の実務経験が必要とされています。

キャリアアップや特定分野を突き詰めていく道も

看護師として働いていくなかで、特定の分野を突き詰めていきたい、という目標が生まれることがあるかもしれません。

特定の看護領域に関するスぺシャリストにあたる、専門看護師や認定看護師を認定する制度が、職能団体である公益社団法人日本看護協会(以下、「日本看護協会」)で実施されています。

このほかにも、看護協会や看護系大学では独自の研修や認定制度を取り入れて、未開拓の分野を担う専門職の養成を行っています。

まとめと職場選びへのアドバイス

看護師資格を得ての就職、また現役看護師の転職は、学校の保健室、企業の健康管理室の求人が少ないのが現状です。新卒看護師の80%以上が看護師として病院に就職していることからこの理由が理解できるはずです。

看護師本来の仕事の奥の深さを理解することによって、自身のキャリアを積んでいくことになり、先々の転職に幅が効くことに繋がります。

様々な患者と触れ合い、自分自身を見つめることができ、お互いの違いを認めあいながらも、共通の目標に向かって進んでいくことにより、人間が協力しあうことの大切さを肌で感じることができるでしょう。

看護師は、辛い仕事でも生きがいを感じることができる唯一の仕事です。社会の中で様々な人と上手に仕事ができる能力は、人間として成長することでもあります。

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