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仕事

2014.12.25 ( Thu )

看護師の仕事、賢い職場選びのポイント


仕事、環境選びに成功した看護師

どのようは条件で働くことになるのか、それはどんな仕事に就いていても大切な要素になります。

看護師の場合、労働条件の過酷さがクローズアップされがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。
病棟勤務の看護師を例にして、みていきます。

看護部の組織と看護体制

部署ごとに系統立てられた組織

病院に勤める看護師は、看護部の一員として働いていくことになります。看護部の総責任者として全体の統括にあたるのが、看護部長です。院内の看護師は、この看護部長のもと、それぞれの部署に振り分けるれています。

部署ごとの構成は、個別の部署もしくはいくつかのセクションを束ねるのが師長や係長、部署内のチームをまとめる主任といった役職が置かれ、その下に看護師や准看護師などのスタッフが配置されています。

チ一ムを組んで看護を提供

それぞれの病院では、独自の看護理念や目標を設定し、その実現のためにふさわしい看護体制を敷いています。多くは複数の看護師がチームを組んで看護を提供します。

チームの位置づけやチーム内の役割分担にはさまざまな方式がありますが、看護師の役割分担について大きく分けると、受けもちの患者さんを一定にする方式と、受けもつ業務を一定にする方式とがあります。2つの方式を組み合わせることもあり、工夫を重ねつつ、24時間途切れることのない看護を継続しているのです。

病棟勤務は24時間体制で

一般的なのは3交代制

看護部の組織を理解したところで、もう少し細かな点に追っていきましよう。

病棟に勤める看護師の特徴の1つにあげられるのは、交代制の勤務形態といっていいのではないでしょうか。24時間体制で患者さんをみていく病棟では、病院ごとに異なるシフトを導入しています。

そのうち、従来最も一般的にとられてきたのが、3交代制です。3交代制では、1日を日勤・準夜勤・深夜勤に分割して業務を行っています。

たとえば日勤を8:OO~16:30とした場合には、準夜勤は16:00~0:30、深夜勤は0:00~~8:30というように、ほぼ均等に時間が配分されています。

それぞれ始まりと終わりの時間が30分重なっているのは、申し送りの時間を設けるためです。各時間帯の終わりには、次の時間帯に勤務する看護師に患者さんの容体、注意点、今後の予定などの引き継ぎを行うことになっています。

日勤と夜勤のみの2交代制が増加

2交代制では、3交代制の準夜勤にあたるシフトが設けられていません。日勤と夜勤が12時間ずつに区切られていたり、準夜勤にあたる時間帯がそのまま夜勤に組み込まれ16時間前後にわたることもあります。

一見、重労働に思われる2交代制ですが、ここ数年、試験的に導入を試みたり、一部の病棟から2交代制へ移行する病院も増えてきました。メリットとしてあげられるのは、夜間の引き継ぎが省略されることにより、患者さんの就寝時と起床時に同じ看護師が担当できること。

実際に働くスタッフの側からも、毎日のように勤務時間が変わる3交代制と比べると、日勤と夜勤だけに限定されていたほうが、生活のリズムが保ちやすく、休日もとりやすい、という好意的な意見があげられています。

2交代制導入の是非は?

そのー方で、ICU (集中治療室)のように看護師が密にかかわることが求められる部署では、現実的に2交代制の導入に踏み切れない事情もあります。

仮眠の時間が設けられているとはいつても、半日を超える時間を任されることによる疲労から、ヒヤリハット(「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりする、事故に結びつく危険のある事態)などの危険性も高くなりかねません。どちらの交代制勤務にするのかはこれから看護師をめざすあなたにとって、見過ごせない条件になるでしょう。

夜勤は月8回程度

勤務形態がどのような形になるにせよ、病棟勤務の看護師にとって避けてはとおれないのが、夜勤です。
看護師の数は1つの病棟につき2人程度になることもあるため、なかなか気を抜くことのできない時間が続くことになります。

また、日勤、準夜勤、深夜勤を繰り返す日々が続くようになると、生活のリズムが不規則になり、働き始めた当初は肉体的にも精神的にも厳しい日々が続くかもしれません。夜勤の回数は平均で月に8回程度ですが、実際にはこれを上回る回数をこなしている看護師も少なくありません。

時間外労働は避けられない?

看護の仕事は、とにかく患者さんが相手。勤務時間が区切られていても、予定どおりに仕事が終わらない日もあるでしよう。

以前よりも勤務環境は改善されたとはいわれますが、それでも、「2010年病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査」によると、1か月の時間外労働の平均時間は16時間48分に達しています。

厚生労働省「毎月勤労統計調査」(常用労働者5人以上の事業所を対象)によれぱ月間所定外労働時間は、平成22年度の平均で10時間0分とされており、看護師の残業の多さが証拠づけられでいまず。

フレキシブルな働き方への動きも

ここまでは、ごくー般的な勤務形態のことについて述べてきましたが、フレキシブルな働き方を選択できるような動きもみられます。

勤務条件1つで働き方は大きく変わってきます。2交代制に限らず、不足しがちな看護師をなんとか集めるために、短時間に限定した正職員の採用を行う病院も増えています。

社会保険などの福利厚生は一般の看護師と同じだったり違っていたリ、パート的な雇用の在り方も模索されているようです。注目していきましよう。

休日は確実にとれる?

週休2日制が浸透

勤務形態上、まとまった休みをとるのが難しそうなイメージのある看護師ですが、実際どのくらいの休日を確保することができているのでしょうか。

「2011年病院看護実態調査」結果速報によると、完全週休2日制のもとで働いている看護師は、約7割に達しています。何らかの形で週休2日制が適用されている看護師も90%近くに上っており、週休2日制は定着してきたといっていいでしよう。

有給休暇はそこそこ

看護師にも、年次有給休暇がもちろんあります。労働基準法によって、1年目は年に10日間、2年目から1日ずつ増えて年に20日間までと定められていますが、細かいところは勤務先によって異なってきます。

与えられた有給休暇をすべて消化できるかといえぱそうとは限りません。「2009年看護職員実態調査」解説によると、正職員の場合、平均取得日数は8.4日となっています。

育児・介護休業の取得状況は

「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」により、育児や介護のための休業も制度上、取得することが可能です。実際の休業取得率も91.2% (日本看護協会「2011年病院看護実態調査船とー般女性労働者に比べ決して低くはありません。

また多様な勤務形態や院内保育園などの育児環境の整備も少しずつ広がっています。
看護師としての仕事と私生活を両立していくのに助けとなる制度がさまざまに整備されてきていることを知っておききしょう。

収入はどれくらい?

額は低くないものの新卒看護師の初任給は、高卒3年課程卒で税込総額260,415円(基本給197,194円)だそうです(日本看護協会「2012年病院における看護職員需給状況調査」速報(2013年3月発表)による)。

この額を多いとみるか少ないとみるか。一般事務職と比べると決して低くはありませんが、看護師の夜勤も含めた業務の厳しさ、責任の重さなどとはかりにかけてみたとき、職務内容にふさわしいとはいえないとの声も聞こえており、それにうなずく人も多いのです。

基本的に収入は、年齢が高くなり、勤続年数が長く職位が上がるにつれて、増していきます。
社会人経験者が看護師になるケースもあり、ひとくくりにできない部分もありますが、通常は勤続年数が長くなれば経験も豊富になり業務に習熟していくものなので、給与が上がっていくことにはだれもが納得できることでしよう。

まとめ

あなたにとってはどの環境が大事ですか?職場ごとに事情は異なりますが、たとえば病床のない診療所勤務や、病院でも外来勤務の場合は、夜勤のない職業生活になります。

あるいは、訪問看護の職場に勤めたとすると、一応のシフトは決まっていても、患者さんの容体次第で臨時の勤務をすることも出てくるでしよう。

収入は、看護師は資格職ですから極端な差はないものの、先に述べたように、勤務する施設の種類や規模によって異なります。休暇取得がしやすいかどうかも、勤務先の事情によって微妙に変わってきます。

将来のことはまだ具体的に考えられないところでしょうが、働く環境のうちどれを重視するかは、結婚、出産、子育てなどのライフステージと合わせて考えていくのがいいでしよう。広い展望をもちつつ、そのときそのときの事情に合わせて柔軟に考えていきたいものです。

 

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