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和田洋巳

2016.04.22 ( Fri )

誰もが必見!がん予防のための生活習慣のまとめ基礎編


鈴木美穂 (すずきみほ) 声優、ナレーター

厚生労働省の発表によれば、2009年に亡くなった方約114万人のうち、悪性新生物すなわちがんでなくなった人は約34万人で、1981年に脳血管疾患を抜いて一位になってからずっと増加し続けています。

増え続ける日本のがん患者

2005年のがんの羅患および死亡データから、日本人の2人にひとりががんに罹る(なる)と推定されています。

悪性新生物すなわちがんでなくなった人は約34万人で、1981年に脳血管疾患を抜いて一位になってからずっと増加し続けています。出典:小金井太陽病院 

このようにがんの罹患率が上昇しているのは先進国の中では日本だけであり、実際に米国では1990年を境にがんの罹患率および死亡率が低下し始めています。

このように、日本では2人に一人ががんになり、3人に一人ががんで亡くなっているという、まさにがん大国です。

ガン大国日本なのか?

なぜ日本のがん患者は増え続け、米国のがん患者は減っているのか

「アメリカ合衆国上院栄養問題特別調査委員会報告書(通称マクガバン報告)」としてまとめられ、心臓病やがんなどの慢性疾患は偏った食生活がもたらした食源病である」ことを示し、がんの予防に効果の高い食物「デザイナーフーズ」が発表した(出典:コミコミクリニック みんなの家庭の医学

なぜ、米国ではがんの罹患率や死亡率が減少し、日本では増えているのでしょうか。

いくつかの要因がありますが、米国では1970年代からがんや心筋梗塞の原因とライフスタイルとの関連性に関する調査が進められ、1977年に「アメリカ合衆国上院栄養問題特別調査委員会報告書(通称マクガバン報告)」としてまとめられました。

その報告から、「心臓病やがんなどの慢性疾患は偏った食生活がもたらした食源病である」ことを示し、それまでの中心であった高力ロリー、高脂肪の肉食から穀物や野菜、果物を中心としたミネラル豊富なオーガニックフード中心の食事に変えるよう、強く警告しました。

また1990年には米国国立癌研究所を中心に、がんの予防に効果の高い食物「デザイナーフーズ」が発表されるなど、医療における栄養学の重要性が強く認識されるようになりました。

さらに、マンモグラフィーなどの検査機器の発達により、より早期にがんが発見できるようになることで治癒率も著しく向上しました。

がん検診の受診率の低さが先進国の中で低い

一方、日本はどうでしょうか。日本では、古来の野菜や魚を中心とした日本食から、肉類を中心とした食の欧米化が進んできています。実は先のマクガバン報告では「がんをもっとも予防する効果が高いのは日本の元禄時代の食事である」との記載があり、日本食に対する評価は非常に高いのです。

また、日本ではがん検診の受診率の低さが先進国の中で際立っており、大腸がんや乳がん、子宮がんの検診受診率は米国の2分の1以下となっており、日本人の寿命が延びていることと相まって「がんを生みやすい」状態になっていると言っても過言ではありません。

増えているがん、減っているがん

日本人のがんのがん罹患率、死亡率とも上昇してはいますが、すべての部位のがんで増えているわけではなく、それらの傾向は部位によって違います。また、いずれのがんでも擢患の低年齢化が問題になっています。

増えているがん

日本で増えているがんの主な部位は、肺がん、大腸がん、乳がんです。

  1. 肺がん
    肺がんは、がん死亡のトップで年間約6万人、実にがんで亡くなる人の6人に一人が肺がんです。肺がんの危険因子は、なんと言っても喫煙です。一目に40本以上たばこを吸う人が肺がんにかかる率は、吸わない人の約20倍と言われています。受動喫煙の影響も無視できません。例えば、夫が一目に20本以上吸うへピースモーカーの場合、喫煙しない夫を持つ妻と比べて、肺がんによる死亡率が2倍というデータもあります。
    また職業的な影響としてはアスべストの関与も指摘されています。
  2. 大腸がん
    年間約6万人の方が大腸がん(直腸がん、結腸がん)に罹っており、男女とも増加傾向にあります。大腸がんの増加の原因は、脂肪や動物性タンパク質の摂取が増えるとともに炭水化物や食物繊維の摂取量が減少していることにあると言われています。また精神面(ストレスなど)との相関性も大きいがんの1つです。
  3. 乳がん
    年間4万人もの方が乳がんに罹っています。女性では大腸がんと並んでもっとも罹患率の高いがんとなっています。欧米に比べるとその数はまだ低いとはいえ、日本では増加傾向にあります。乳がん増加の原因としては、女性ホルモンの影響と食生活が考えられています。例えば、初潮年齢がはやい、閉経年齢が遅い、また更年期障害に対してホルモン補充療法をおこなった方などは、罹患リスクが上昇するといわれています。食生活では、高タンパク高脂肪食品や乳製品の摂取量の増加による肥満やアルコールの過剰摂取などが影響しています。
  4. その他のがん
    肝がん、口腔がん、卵巣がん、勝臓がん、前立腺がんなども増加傾向にあります。

減っているがん

減っているがんとしては、胃がん、子宮がんなどです。

  1. 胃がん
    胃がんによる死亡数は、男性では肺がんに次いで2位、女性は3位ですが、罹患率数(がんにかかた人の数)では依然としてトップです。全体としては減少傾向にあります。胃がんの要因としては塩分摂取の過多が指摘されています。日本では塩蔵の食物が多く摂取されてきましたが、最近の保存技術の向上や普及、また食の欧米化により塩分摂取は減少してきています。また、そのような歴史的背景から他のがんの部位に比べて検診が普及しており、早期発見、早期治療のしやすいがんであることーが罹患および死亡が減少している要因とされています。
  1. その他
    喫煙やピロリ菌などによる慢性胃炎などの関与も指摘されています。
  2. 子宮がん
    1970年代中頃までは、女性におけるがんの死亡原因の第2位でしたが、近年は検診の普及などにより減少してきています。子宮がん全体の約9割を占める子宮頚がんは全体としては減少していますが、近年では若年者における増加が問題となっています。最近、ヒトパピローマウイルスによる子宮頚がんの予防ワクチンが開発され、その接種が行われています。一方、子宮体がんについては増加傾向にあり、女性ホルモンの関与や肥満、高血圧、糖尿病などがリスク要因とされています。

日本で増えているがんの主な部位とは、グラフにしてまとめてみました。出典:はじめてガン保険


この記事に使用している画像は、鈴木美穂さんの写真を引用させて頂いています。

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