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2015.11.06 ( Fri )

看護師は妊娠するな!勇気を出して病棟看護師のタブーを公にしよう


看護師は妊娠するな、仕事に差し支える

院長から妊娠する時期を命令された

日勤が終わって帰宅すると子宮から出血が始まった。

慌てて産婦人科で診てもらうと切迫流産(流産しかかる状態)だった。入院し、点滴で止血剤が打たれた。この時、胎芽(妊娠8週未満を胎芽と呼び、8週以降を胎児と呼ぶ)の心音が確認されていたが、2日後、出血が少なくなり、内診と超音波検査を行うと、心拍が停止していた。

私は激務で流産した

妊娠するな

流産を経験し、失った子の命の重みを感じると、無償に子どもが欲しくなった。しかし、「妊娠に冷たい職場ですぐには子どもを作れない」と、半年以上、妊娠のチャンスを待たざるを得なかった。

私の次の妊娠がわかると、20人いる看護師の同僚間で妊娠が重なり同時期に3人が妊婦となった。

この時も夜勤免除を申請したが、「正職員だから、夜勤ができないなんて言えないよ」と師長はつき返した。

妊娠することを謝罪する環境が病棟看護師

妊娠したことを「すみません」と言わなければならない環境なのです。

妊娠中、経過は悪かった。1~2カ月ごとに切迫流産・早産の診断書を病院に提出して合計で約7カ月間もの間、入院生活を送った。産前産後休業をとり、院内初の育児休業を取得してから職場復帰すると、1カ月で夜勤のシフトに組み込まれた。

育児・介護休業法では子が就学前までは本人が請求すれば深夜業(22時~翌5時)が規制されるが、人手不足だからと許されなかった。またも、「正職員だから夜勤ができないなんて言えないよ」と師長は言う。

まるで「夜勤ができない看護師はいらない」といわんばかりだった。

院長からは「さんざん休んだのだから、続けて妊娠するな」と言われ、4年後に第2子を出産。第2子の妊娠がわかった時、師長や同僚から「また休むの?」とイヤミを言われた。

その時も切迫流産で妊娠初期に1カ月入退院。生活時間が守られやすく負担の少ない外来に異動希望を出したかったが、とても言える雰囲気ではなかった。

産休に入る1ヶ月前まで夜勤を強要された

「正規産となる37週目まで生きた心地がしなかった」

周囲の看護師は、妊娠を望み、無事な出産のために辞めていく。私は看護師の仕事が好きでたまらないから辞めたいと思ったことはないが、「看護の世界では流産や「妊娠イコール切迫で入院」、というのが当たり前」と思えてならない。

妊産婦の3~4割が夜勤を経験

日本医労連の「夜勤実態調査」によれば、病棟に配置されている看護職員のうち、3交代制の病棟で夜勤に入った妊産婦は38.7%、2交代制では33.7%に上った。

また、日本医労連の「看護職員の労働実態調査」から、看護職の切迫流産(流産しかかる状態)が年々増加していることがわかる。切迫流産は、時代と共に上昇している。つまり、20年前は4人に1人だったものが、今では3人に1人が切迫流産を経験していることになる。

流産に至ったケースは、1988年の3.7%から2009年は11.2%に増加した。つわり、出血、むくみ、蛋白尿を訴える割合も増えている妊娠初期の流産には染色体異常の生物学的要因が大きいが、妊娠が継続する過程には、外的要因も少なからず影響している可能性がある。

阪南中央病院(大阪府松原市)の前院長の佐道正彦医師は、エビデンス(科学的根拠)はないとしたうえで「過労やストレスから自己免疫疾患に陥れば、胎盤の血流が悪くなり胎児発育が中断される。妊娠継続するための黄体ホルモンに影響することで、子宮内膜の状態が悪くなり、受精卵が発育しないとも考えられる」と話す。

同病院では、片年から診療した妊婦全員を管理カードに登録し、その妊娠結果を統計数は134例となり流産率は6.3%となる一方で、非就労群では出産数1725例に対し流産数が187例と流産率は10.8%だった。

この差は、統計的にも有意差がある。

愛媛労災病院の宮内文久副院長による「女性の深夜・長時間労働が内分泌環境に及ばす影響に関する研究」では、深夜労働が与える女性ホルモンへの影響が示されている夜間労働が卵巣機能に及ぼす影響として、不規則な月経周期を訴える率は事務員が約1.5割なのに対して看護師は約3割と高い。

また、それは看護師の夜勤回数にも比例しており、夜勤が月1~4回であれば10人に1人にとどまるが、5~8回、9~12回で4人に1人、13~16回で3人に1人となっている。

まとめ

日看協の「時間外勤務、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」では、3交代制の夜勤で24.4%が月9回以上、14.2%が月に10回以上の夜勤を行っているとしている。

母性保護が実現されるのはいつになるのだろう。

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